まだまだ暑さの厳しい季節。
今年はお盆を迎える前に、滝修行へ向かいました。
下部温泉駅からバスに揺られ、目的地へ。
くねくねと続く山道を進んでいくと、少しずつ空気が変わっていくのを感じます。

街中とは違う澄んだ空気。
山の香り。
「ああ、今年もこの場所へ帰ってきたんだ」
そんな気持ちになりました。
今回修行をさせていただくのは、霊峰・七面山の麓にある白糸の滝。

七面山は、古くから法華経の聖地として多くの修行者が訪れてきた場所です。
七面山への登詣は決して楽な道のりではありません。
険しい山道を一歩ずつ登ること自体が修行であり、祈りの道でもあります。
私もいつか、しっかり体力をつけて七面山へ登ってみたい。
そんな目標もできました。
表参道入口から歩みを進めると、羽衣橋が見えてきます。
橋を渡りながら、昨年の滝修行を思い出しました。
一年ぶりに訪れたはずなのに、どこか懐かしく、そして「おかえり」と迎えていただいたような温かい気持ちになります。

女性にも開かれた修行の道
七面山は、かつて女人禁制の山でした。
その歴史を変えたのが、徳川家康公の側室・お萬の方です。
白糸の滝で身を清め、強い祈りを胸に七面山への登詣を果たされたことから、女性にも修行の道が開かれたと伝えられています。
今では滝のそばに、お萬の方のお像が静かに見守っています。
歴史を知ると、この場所の重みをより深く感じます。

滝を管理されている増田屋さんに到着すると、さっそく滝行の準備です。



今年も水行衣をお借りし、身支度を整えました。
こうして装束に着替えると、自然と気持ちも切り替わります。
観光気分はここまで。
ここからは修行です。
前日に雨が降ったそうですが、水量は思っていたほど多くありませんでした。

それでも滝の勢いは十分。
今年もできるだけ滝の中心で、水を全身に受けようと決めていました。
滝行の目的は、水に打たれることだけではありません。
私にとっては、ご先祖様への感謝と供養。
そして、自分自身の心を整え、新たな一年を歩むための祈りでもあります。
深呼吸をひとつ。
心を静かに整えます。
ここまで来たら、もう迷いはありません。
修行モード、オン。
いよいよ一年ぶりの滝へ向かいます。



