占い師という仕事柄、住まいや環境の変化には少し敏感です。
迷いながらも流れに身を任せ、ようやくご縁のあったマンションを購入しました。
リノベーションもいよいよ終盤。
ここからは、完成までのあれこれと、実際に暮らし始めるまでの記録を綴っていきます。
理想と現実の間で迷いながらつくってきた家が、どんな暮らしにつながっていくのか。
その先まで、残していこうと思います。
施主検査の前にごあいさつ
施主検査の日です。
午後からだったので、その前に、引っ越し後の氏神様になる神社へごあいさつに伺いました。
正直、1年間の喪中だったこともあり、境内に入るのは少し気が引けていました。でも、これからお世話になる場所です。きちんとごあいさつをしておこうと思い、御神酒をお供えして、「これからお世話になります」とお伝えしました。
引っ越し日が決まったら、まず氏神様へごあいさつ。
これも私にとっては、大切な引っ越し準備のひとつです。
いよいよ施主検査
我が家は、すでにきれいにリノベーションされていたマンションを購入しました。
仕上がりもとてもきれいだったので、正直、このまま住んでもよかった物件です。それでも、もう少し自分たちらしい暮らしにしたい。そこで、満足度を上げるための部分リノベーションをすることにしました。
工事が始まって約1カ月半。
この日はいよいよ施主検査です。
まだ職人さんがいらっしゃるかもしれないと聞いていたので、今回も冷えたペットボトルを持参しました。今のところ、ペットボトルをもらって嫌な顔をされた方はいなかったので、差し入れとしては正解だったと思っています。
さて、部屋に入ってみると、すでにあちこちにマスキングテープが貼られています。施主検査の前に、リノベーション会社さん側でもチェックをしてくださっていたようです。そのマスキングテープを確認しながら、私たちも気になるところを見ていきます。
「ここ、もう少し確認してもらえますか」
「ここも気になります」
と、一つずつ伝えていきました。
じつは、ミスしてほしくないからこそ、打ち合わせの段階からかなり大切に伝えていた場所が間違っていたところもありました。これは、ちょっとへこみます。でも、「直します」と言っていただけたので、それで大丈夫。
家づくりって、最後まで一発ですべて完璧に進むものではないんですよね。
見つけたら直してもらえばいい。
そう思えるようになっていました。
小さな部分リノベでも「自分の家」になる
そして、実際に完成したところを見てみると、思っていた以上にうれしい。
打ち合わせ中は、「ここまでこだわる必要、あったのかな」と思っていた場所もありました。でも、出来上がってみると、これがかなりいい。
部分リノベーションは、家の中全部を自分たちでつくるわけではありません。だからこそ、ほんの少しでも自分たちで選んだものが入ると、「あ、ここは私たちが決めたんだ」といううれしさがあるんですそれだけで、家への愛着がぐっと増しました。
わが家の場合、水回りはリノベーションしていません。
それでも、
・廊下に照明をひとつ追加
・洗濯機スペースの上に棚板を2枚設置
・その棚板を受ける棒も自分たちで選んだもの
といった、小さな工事をしています。
でも、この「ちょっとだけ手を加えた場所」が、思いのほかよかった。
ちゃんと自分の家になっている
そんな気持ちになれました。
部分リノベーションを考えている人には、こういう小さな変更でも、自分たちで選んでみるのはおすすめかもしれません。
(実際の話、このちょこっとした変更だけでも信じられない金額がかかるのでかなり悩んだところでもありますが)
その一言がうれしかった
そして、この日。
とてうれしい言葉をいただきました。
事前の検査で、この家に入った方が、「美術館みたい」と言ってくださったそうです。
……もう、すごくうれしかった!
なぜなら、これが私たちの目指していたコンセプトそのものだったからです。ここに至るまで、かなり紆余曲折がありました。もともと私は、築古マンションを購入してフルリノベーションするつもりで家を探していました。
ステンレスのキッチンにしたい
躯体表しの天井にしたい
黒いダクトレールをつけたい
そんなふうに、ずっと理想の暮らしを考えてきました。
ところが、予算の関係でフルリノベーションできる価格帯ではない物件を、どうしても気に入ってしまった。
窓から緑が見える
低層階
風が通る
これまで探してきた中で、私が一番大切にしていた条件を、この物件だけが満たしていました。だから、フルリノベーションを諦めて、この家を買うことにしたのです。
ところが、ここでひとつ大きな問題がありました。
キッチンを変えられない!
私が思い描いていたのはステンレスキッチン。でも、実際のキッチンは白い人工大理石の大きなシステムキッチン。しかも、いらないと思っていた食洗機までついている(笑)
最初に思い描いていた家とは、全然違います。だから、一度、考えることに疲れてしまった時期もありました。ここから何を目指せばいいんだろう、そんな気持ちになったこともあります。でも、諦めずに一つずつ考えていきました。
床はどうする?
室内窓は?
照明は?
棚は?
ブラインドは?
スイッチは?
一つずつ選んでいく。
すると、不思議なことに、少しずつ空間がつながっていきました。
フルリノベーションで思い描いていた家とは違う。でも、私たちが求めていた「暮らし」は、ちゃんとここにつくれる。そう思えるようになっていきました。
そして、この日。
まだ家具も入っていません。暮らしのものも何もない、ほとんど空っぽの状態です。それなのに、「美術館みたい」と言ってもらえた。「ああ、伝わったんだ」と思いました。
自分たちの中にあったイメージを、一つずつ選びながら形にしてきた。最初は諦めたこともたくさんあったけれど、最終的にはちゃんと自分たちが求めていた空間をつくることができた。そして、それを自分たち以外の人にも感じてもらえた。これは、思っていた以上にうれしいことでした。
やってよかった。
施主検査の日に、ようやくそんなふうに思えた気がします。
引き渡しまであと1週間
施主検査を終えたあとは、管理人さんのところへ。
引っ越し前に必要な契約書類を書いていきました。
その後は家電ショップを見たり、ニトリを見たり。
新しい家で使う生活雑貨や家具を、少しずつ揃えていきます。
まだ「完成した」という実感より、「これからここで暮らすんだな」という気持ちのほうが強い。
そして、この日、引き渡しが1週間後に決まりました。
いよいよです。
本当に、わが家が完成する。

