占い師という仕事柄、住まいや環境の変化には少し敏感です。
たくさん迷いながらも流れに身を任せ、ご縁あって住まいを購入することができました。
これからはいよいよリノベーションが始まり、新しい暮らしへ向けた準備が本格的に動き出します。
このカテゴリーでは、住まい探しの記録に続き、リノベーションの過程や家づくりでの気づき、完成までの道のりを綴っていきます。理想を追いかけるだけではなく、現実との折り合いをつけながら、自分たちらしい暮らしを形にしていく過程も残していきたいと思います。
コンセプトなき家づくりは迷子になる
売買契約から約2週間後。
いよいよ実地計測をしながら、設計担当との初回打ち合わせがありました。
じつは、この打ち合わせ。
私は少し苦い思い出として残っています。
フルリノベーションを前提に住まい探しをしている人は、最初に「どんな暮らしをしたいか」を共有する時間があると思います。理想の暮らしを話し、それを設計士さんが整理しながら形にしてくれる。そんなイメージです。
ところが、今回は水回りはリノベなし。フルリノベではありません。
実地計測をしながらの打ち合わせですから、限られた時間の中で、
〇玄関土間が欲しい
〇ファミリークローゼットが欲しい
〇ワークスペースが欲しい
〇リビングは開放感を大事にしたい
そんな要望を伝えながら、その場で必要寸法を測っていく形でした。
もちろん、それが悪いわけではありません。今回のリノベーション予算はかなり限られています。設計に何十時間もかけられない事情も理解できます。
ただ、ここで一つ大きな失敗がありました。
それは、
私たちが「どんな暮らしをしたいか」を十分に伝えていなかったこと
です。
私はこの半年間、ELLE DECOR(エル・デコ)、relife+、Casa BRUTUSなどの雑誌を読み漁り、スクラップを作り、Webで事例を探し続けていました。
こんな空間が好き
こんな暮らしがしたい
そんなイメージはたくさん持っていたのです。
でも、それを共有していませんでした。
仕方がありません。その時間を取っていただけなかったのですから。まあ、「設計士さんなら汲み取ってくれるだろう」どこかでそう思っていたのかもしれません。
でも実際は違いました。
後日出てきた初回プランは、確かに要望は入っています。
でも、
〇玄関土間はある
〇ファミリークローゼットもある
〇ワークスペースもある
だけど、それぞれが小さく独立した箱になっていました。
リビングだけは広い。でも暮らしとしてのつながりが感じられない。私たちが求めていたものとは違っていました。
さらに提案された素材や空間イメージも想像とは違いました。
そのとき、強く思ったのです。
コンセプトなき家づくりは迷子になる
と。
もちろん、これは設計担当だけの問題ではありません。
むしろ私たちにも反省点がありました。雑誌の切り抜きでもいい。Pinterestでもいい。スクラップPDFでもいい。「こんな暮らしがしたい」をもっと具体的に共有すべきでした。
私は勝手に、
「理想の暮らしについて2〜3時間くらい語り合う時間がある」
と思い込んでいました。
でも実際は違った。
だからこそ、自分から動く必要があったのです。
とはいえ、この失敗は悪いことばかりではありませんでした。むしろ、自分たちが何を望んでいるのかを改めて考えるきっかけになりました。
提案されたプランの中から選ぶ方が楽です。
センスに自信がない私には、とても良い方法だと思っていました。でも、自分たちで間取りを考えていく作業は、未来の暮らしを考える作業でもあります。
〇どんな時間を過ごしたいのか
〇何が心地よいのか
〇何がストレスなのか
それを考えることも、家づくりの一部なのだと思いました。
これからリノベーションや新築を考えている方に伝えたいことがあります。
それは、
間取りの前に、暮らしを考えること
です。
そして、
理想を言葉や写真で共有すること
です。
設計士さんは魔法使いではありません。伝えなければ、伝わらない。
これは今回の打ち合わせで得た、一番大きな学びでした。
ちなみに、打ち合わせやショールーム見学は想像以上に時間を使います。
スケジュールにはぜひ余白を。
家づくりは思った以上に忙しいです。

