みやまの仏教入門 極楽浄土に渡るチケット1

学習欲
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仏教をちょこっとだけ学ぶ話「みやまの仏教入門」です。

仏教検定2級のみやま。

少しずつ学んだことを記事にしていこうと思います。

サンスクリット語のパーラミターは向こうへ渡るという意味です。

日本語で表すと波羅蜜多。

向こうとは彼岸、つまり極楽浄土をさします。

ちなみに、生きている人の世界は此岸です。

人間の悪い行いが満ち、悲しみや苦しみであふれている世界です。

あの世とこの世、彼岸と此岸の境には三途の川が横たわっていると考えられていました。

人は死んだらこの三途の川を渡って極楽浄土へ行きます。

しかし!

三途の川には橋はありません。

舟で渡るのです。

その舟だってタダではございません。

6枚の渡し舟のチケットがそろっていないと乗せてくれないのです。

あの世にいっても世知辛い・・・。

さて。

その6枚のチケットを手に入れるにはどうしたらいいか?

それには布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧の6つの行が終わったという証明をすることです。

布施とは無償の愛

布施とはお寺や送料にする寄付のように思われていますが、本来のインドの言葉で言えば「与えること」となり、有り体に言えばプレゼントになります。

人に贈り物をする。

これならわかりやすいですね。

1つだけ注意することがあるとしたら、無償でなければなりません。

お返しを期待しない。

これさえわきわまえおけばいいのです。

お金や物質を送ることを物施といい、人に親切にすることは心施と言います。

ものを贈るだけが布施ではありません。

困っている人に声をかけることも布施になりますよ。

みやま的なお布施としてよく行っているのは図書館への寄贈です。

本が好きなのでよく買うのですが、だんだんと書棚に入りきらなくなるのでまとめて寄贈しています。

人の役に立つことをするといいので、困っている人のお手伝いをボランティアで引き受けるのもいいでしょう。

無理しない範囲で実践してみていただけますように。

持戒とは相手への思いやり

持戒は戒律を守ることとなります。

お坊さんたちはたくさんの戒律=ルールを守って生きています。

もう少し自分たちの暮らしに近づけて考えてみると、約束を守るということになりますね。

帰ってきたら「ただいま」と言う。

友だちと約束した時間を守る。

書類の締め切り期限までに提出する。

これらは社会で生きていく上でたいせつなルールです。

約束を守る人は常に他者へのリスペクトがあり余計なあつれきも生まず、平和に暮らしていけるでしょう。

忍辱は耐えるという修行

3枚目のチケットは忍辱(にんにく)です。

漢字のとおり、じっと耐えることです。

仏教の世界では生きることは苦しいこと。

この世は苦しいことばかりで次々と苦難がおそいます。

歩いているだけで事故にあう。

家族の誰かが病気になる。

真面目に仕事をしていても手柄を横取りされる。

はたまた、自分がミスをしたことにされる。

この世の中、いつどこで不当な憂き目にあうかわかりません。

みやま自身も、仕事ではずいぶん辛酸をなめてきました。

たとえば、新卒の頃の話です。

●縁の下の力持ち的な役割を果たしたいと思っていたのに、みやまはスルーされて別の子が秘書室勤務に

●同期がみんな可愛すぎると話題になっていたのに、みやまはかやの外でぼっち確定

一応、最初の頃は飲み会に誘ってもらえてはいたけれど扱いは雲泥の差

●しまいには誘われていない飲み会やら集まりが陰で実施されていて・・・

あ、仕事の話じゃなかった。

ただのモテない話だった。

。°(っ°´o`°c)°。

でもね。

打ちのめされたとき、理性を失い、絶望的になって荒れてしまったり、はたまた逃亡、自殺未遂などをしてはおしまいです。

どんなに苦しくても、つらくても、じっと辛抱するのです。

耐えるのです。

これが忍辱の行です。

この世は諸行無常です。

我慢していればいずれは明るい未来がやってきます。

みやま、この誘われなくなっていった人たちとは別の気が合う仲間が見つかりまして、そこでようやく本音が出せるようになりました。

悪い状態はずっとは続きません。

必ず思いがけずいいこと、いい出会いは起こるのです。

3枚目のチケットをもらって次の行にいきますが、この話はまた次回!

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