早稲田大学キャンパス内に国際文学館 村上春樹ライブラリーが2021年10月1日に誕生しました。
坪内博士記念演劇博物館に隣接する旧4号館（政治経済学部のラウンジとなっていた場所）を大規模改修したもの。設計は隈研吾氏。
予約が必要（一部当日受付）なのですが、逆に、それが静かに文学に触れられるとあって話題の施設です。無料で入館できることもあって訪れてきました。
早稲田大学の正門から行く場合、大隈銅像に向かって右の建物（7号館）の手前の道（7号館と3号館の間の道）を右へ曲がりましょう。曲がると突き当たりの白い建物・坪内博士記念演劇博物館が見えるはずです。
演劇博物館に向かって歩いていくと、流線形のひさしが印象的な村上春樹ライブラリーが！
キャンパスであることを忘れてしまいそうな真っ白な建物に特徴的なひさし。建物に入る前からインパクト大です。
階段の両サイドに本がずらっと
館内に入って右手に受付があるので予約者名を伝えましょう。正面には受付のある1階と地下1階を結ぶ階段本棚が見えます。
アーチ状の天井が印象的！
高さのある左右の本棚に本がぎっしりと詰まっていて迫力を感じますが、2階まで吹き抜けになっているのでとても開放的にも感じるのです。この本棚にはそれぞれテーマに沿った書籍が並んでいます（村上春樹作品ではありません）。
ギャラリーラウンジ
館内に入って左手にギャラリーラウンジがあります。
ここでは、村上春樹作品を展示。村上さんご本人から寄贈された本で多くが初版本です。閲覧可能作品なので、椅子に腰かけてゆっくり読むことができます。
絵本の「おおきな木」は村上春樹訳です。絵本なのですが深く考えさせられる名作です。
1階オーディオルームです。村上春樹さんも蒐集したオーディオもあるそう。ファンにはたまらない空間ですね。
村上春樹さんの書斎を再現
地下1階に村上春樹さんの書斎を再現した空間がありました。
同じく地下1階にラウンジとカフェスペースがあります。村上春樹さんが経営していたジャズ喫茶で使用されていたグランドピアノが置かれていました。
このピアノにいろいろな思い出がつまっているのですね。
カフェ「オレンジキャット」は早稲田大学の学生が経営するカフェ。コーヒーなどのドリンクのほか、栗原はるみさんがレシピ提供したえおらいカレーやドーナツなどが楽しめます。カフェのみの利用は予約なしでOK。
2階は展示室とスタジオ、ラボがありました。案内板もかわいい。
誰でも気軽に村上作品を手に取れるのは魅力的。ファンならずともどっぷり世界観を楽しめる場所でした♪
早稲田大学 国際文学館 村上春樹ライブラリー
東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田大学早稲田キャンパス内
開館時間：10:00〜17:00 ※事前予約制
休館日：水曜
https://www.waseda.jp/culture/wihl
