青梅 塩船観音寺のつつじまつり1

グリーンチャージ
グリーンチャージ

4月中旬から5月上旬にかけて青梅の塩船観音寺ではつつじまつりが開催されています。

約5000坪のつつじ園は見応え十分!

一度は訪れておきたいお花のお寺です。

塩船観音寺

真言宗醍醐寺を総本山とする別格本山で、大悲山観音寺と称し現世利益の祈願寺である。
寺伝によると大化年間(645〜650年)に若狭国の若狭の国の八百比丘尼が観音像を安置したことに始まり、周囲の地形が小さな丘に囲まれて船の形に似ていることから、仏様が衆生を救おうとする大きな願いの船である「弘誓の船」になぞらえて、天平年間に行基菩薩が「塩船」と名づけ、貞観年間(859〜877年)には、比叡山の僧安然大徳が七社権現を奉還し寺の守りとし、12の坊舎を建てる等興隆を極めたと伝えられる。

古来より境内の裏山に多数のヤマツツジが自生していましたが、昭和40年につつじ園の構想が計画され、翌年からはつつじの植栽もスタート。昭和42年にはつつじまつりが始まりました。約5000坪のつつじ園の整備は年々進み、平成22年にはつつじ園山頂に塩船平和観音が楽慶し、つつじ園に新たな魅力が加わりました。

例年、ゴールデンウィーク中に大護摩火渡り荒行などの行事が行われている塩船観音寺ですが、行事の開催されていない日を狙って出かけてきました。

朝8:30ごろにはお寺の目の前の駐車場(1台700円)に到着。

なのですが、すでに駐車場は満車のようでした。

ちょうど運よく1台出ていったので入庫はできたのですが、お車で行かれる場合はイベント期間中はなるべく早めに参詣したほうが良さそうです。

山門

駐車場を出てすぐに迎えてくれるのが山門(仁王門)・国指定重要文化財です。

木造、三間一戸の八脚門、屋根は切妻造り茅葺で、「新編武蔵風土記稿には寿永3年(1184年)造立の棟札あり」と記されていますが、現存はしていません。

金剛力士像二体が安置され、鎌倉時代の造立と推定され、旧国宝建造物です。

雄々しい姿に一礼。

先へ進みます。

スッキリと晴れた初夏の日です。

新緑がまぶしい〜。

阿弥陀堂

山門を抜けると阿弥陀堂・国指定重要文化財です。

木造・単層・寄棟造り。かつては茅葺でしたが昭和36年の解体修理の際、現在の銅版葺きに変えられました。天井には板張りがなく、古い民家建築の手法をうかがい知ることができます。室町時代の造立と推定され、旧国宝建造物です。

阿弥陀堂内には阿弥陀三尊像が安置され、阿弥陀如来坐像は江戸時代、勢至菩薩立像は室町時代の造像と考えられています。観音菩薩立像については、その作風が本堂千手観音立像と酷似しているため、鎌倉時代に仏師快勢によって造られたと考えられる。勢至菩薩像の台座が鎌倉時代であることから、鎌倉時代には快勢作の阿弥陀三尊像があったことが推測できます。

薄暗いのでよ〜く目を凝らすとお像が見えてきます。

手を合わせてご真言をお唱えしました。

ちなみに、右脇侍が勢至菩薩立像、左脇侍が聖観音菩薩立像(青梅市有形文化財)です。

阿弥陀堂の左手奥へと進むと入山券売り場です。大人300円。

大杉

入山券売り場の目の前にあるのが大杉・東京都天然記念物です。

本堂を守るように参道両側にあり、樹齢は900年を超え、夫婦杉と呼ばれています。

スギはまっすぐに高くそびえ立つ木であることから、神を祀る神聖な木とされ、古くから日本各地の社寺境内に植えられ、大切にされてきました。そのため多くの巨樹銘木や古い林が残っており、天然記念物に指定されているものも少なくありません。

また、「過ぎてよし」の語呂合わせから流行病などの時に、スギとヨシの小枝を戸口に吊るしたりする風習もあり、古より人々の生活に馴染みの深い樹木の一つです。

薬師堂

本堂の手前、左手に進むと薬師堂・青梅市有形文化財があります。

梁・桁行とも三間で、木造寄棟造り茅葺の小仏堂です。天井がなく屋根下地が直接見えるなど素朴で簡素な趣があります。

薬師如来立像・青梅市有形文化財は、カヤ材の一木造りで像高170cmとひょろ長い見た目をしています。立木仏の流れが見受けられる素地仕上げの穏やかで素朴なお姿をしています。平安後期の地方の一仏師による作と推定されています。観音寺最古の仏像とされ、当時はこのお薬師様がおまつりされるような小規模な山岳寺院であったと推測されます。

こちらには弘法大師様と水子地蔵様がいらっしゃいます。

お大師様がいらっしゃるお寺は総じて真言宗です。

お大師様にもしっかりごあいさつして本堂へ向かいます。

今回はここまで。

次回は本堂からスタートです。

別格本山塩船観音寺
http://www.shiofunekannonji.or.jp

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