お師匠が僧侶で、姉弟子がこのたび尼僧になりまして、仏教の学びの必要性をますます強く感じています。
コツコツと積み重ねていくことしかできませんが、亀の足取りでも一歩ずつ進めていこうと思います。
さて。
自身を振り返って、自分を聖人だなと思ったこともあるでしょう。
またその反対に、なんておろかなことをしてしまったんだ。
やっぱり自分はバカな人間なんだ。
そんな風に自己嫌悪に陥ることだってあるでしょう。
仏教の世界では、人間はおろかな存在です。
とてもおろかで煩悩が爆発しています。
でも。
そんな無明の闇の中に一筋、光が灯っています。
それが仏性です。
仏性というのは人間が生まれながらにして持っている仏としての本性です。
この世に生きるすべてのものに仏性、つまり仏になる可能性が備わっているという教えが仏教にはあるのです。
しかし、誰もが心の中に闇を抱えているために、多くの欲にしばられてそれが見えなくなっている、信じられなくなっている状態に。
ときどき、自分の心の闇や魔に魅入られていたことを恥じ、みにくい心に自己嫌悪することはありませんか?
その時こそ思い出してほしいのです。
自分の心に光る一筋の仏性を。
その光に導かれるか。
すがるのか。
そのどちらでもかまいません。
生きる力を取り戻していくのです。