いよいよ勝沼ワイナリー巡りも最終日です。
この日は朝からあいにくの雨。
小雨が降り続いてしまっているので、ぶどう寺があると聞いて気になっていたお寺に立ち寄ってから東京へ戻ることにしました。
真言宗智山派柏尾山 大善寺
養老二年(718)開創。行基菩薩が日川渓谷岩上で霊夢により感得された像ー片手にぶどうを持ち片手で結印した薬師如来と日光・月光菩薩の薬師三尊ーを刻み安置して開かれたと伝えられます。奈良時代、聖武天皇の御代には52堂3000坊を数える隆盛をみました。
甲州ぶどうの始まりは行基菩薩が法薬としてぶどう栽培を村人に伝えたことでもあると言われています。
駐車場があるのですが、バーを開けるには一旦、車から降りて受付に寄る必要があります。
受付で拝観料の支払いを済ませると機械に入れるカードをいただけるので、戻ってカードを挿入。
バーが上がるので入場して車を停めましょう。
駐車場を出ると立派な山門がお目見えします。
県指定文化財の山門は元禄17年(1704)、武田勝頼と最後まで行動をともにした土屋惣藏の子孫、常陸国土浦3代城主土屋定直により建立された山門が焼失したのち、寛政10年(1798)土浦7代城主土屋英直により再建されました。
近付いてみると、とても迫力のある重厚感たっぷりの山門です。
山門をくぐり抜けるとお寺にお馴染みの階段!
けれども。
こちらのお寺の石段の段差は小さく、とても上りやすいと思います。
お子さまでも問題なく上がりきれそう。
石段を上がると楽屋堂です。
土足厳禁。
楽屋堂には大日如来さまと観音さまがいらっしゃいました。
続いて本堂(薬師堂)へ向かいます。
弘安9年3月16日(1286)の刻銘があり、元寇(弘安の役)の数年後に建立、築720年以上が経過し関東周辺で最も古い建物になります(!)。流麗な線を持つ檜皮葺き(ひわだぶき)の屋根は落ち着きを見せ、鎌倉時代の建築の力強さがよく現れています。
本堂に入ってチケットを見せるとお堂の説明をしていただけました。
国指定重要文化財の薬師如来像(葡萄薬師)、日光・月光菩薩像は、秘仏として厨子(国宝)の中に納められ、5年に一度のご開帳のみで普段は拝むことができません。
前立ち薬師如来像を中心に厨子を囲むように十二神将像が並び、右隅に文殊菩薩像、左隅に毘沙門天像が立っています。さらに右側に日光菩薩像、左側に月光菩薩像が立っています。
どのお像もとても立派で念入りに拝観させていただきました。
面白いなと思ったのが、写真で見る薬師如来像は左手にぶどうを持っているのですが、前立ちは右手に持っているのです。
このちょっとした違いを発見できたのも旅の思い出になりますね。
手水舎。
鐘楼。
行者堂。
役行者をまつる行者堂です。
お堂の中で鎌倉時代の役行者像(県指定文化財)がまつられていました。
理慶尼のお墓を見てから、駐車場前の受付に戻って庭園を鑑賞します。
こちらのお寺ではワインを作られていて(めずらしい!)、お庭を見ながら飲むことができます。
ワインだけではなくお抹茶もいただけるので気分に合わせて選べるのもいいですね。
また、民宿もされているのでここを拠点にワイナリー巡りをすることもできるようです。
滞在時間60分
真言宗智山派柏尾山 大善寺(ぶどう寺)
https://daizenji.org
ぶどう寺で勝沼ワイナリー巡りの旅はおしまい。
巡ってみて思ったのは、もっとワインを飲みたい!
もっと晴れたときに歩きたい!
もっと生い茂るぶどう畑を見てみたい!
ということでした。
また季節が巡ったときに勝沼のワイナリーを訪れてみたいですね。
次回は空のキャリーバッグを抱えて、イケダワイナリー、岩崎醸造、くらむぼん、メルシャンなどなど巡りたいと思います。
つぐら舎のある川口園さんでも宿泊できるので、そこを拠点にタクシー移動でもいいですね。
せっかくならもっとワイナリーを見たいという欲が出てきちゃいました。
早くも次に訪れる機会が来ることを心待ちにしているみやまでした♪