群馬県前橋市。
新幹線もとまらないのどかなエリアですが近ごろアートやカルチャーに気軽に触れることができるスポットが続々とオープンしているらしく。
アートに触れて自分の感性を磨こうと群馬県前橋市までショートトリップです。
行き方は簡単。
東京からだと上越新幹線で高崎駅まで行き、両毛線に乗り換えて前橋駅で下車。
不便!
さらに、前橋駅北口から15分ほど歩かないと中心市街地にたどりつけない。
不便!!
地味〜に行きづらい場所、それが前橋です(ごめんなさい)。
そんな前橋の中心街に2013年にできたのが公営美術館のアーツ前橋です。
この白いパンチングメタルの外観、目をひきます。
もとはデパートの別館だった場所に建てられたアーツ前橋は現代美術をメインに展覧会を開催。
1階に図書館資料を閲覧できるアーカイブとミュージアムショップ、カフェがあります。
それでは鑑賞スタートです。
New Horizon:Vision of the Futureニューホライズン 歴史から未来へ
2023年10月14日から開催が始まったアーツ前橋開館10周年記念展に出かけてきました♪
群馬県前橋市のアーツ前橋は、前橋市中心市街地の商業施設を改修した公立美術館として2013年10月にオープンし、今年で10周年を迎えました。
アーツ前橋
開館10周年を記念する本展では、当館を拠点とする市民とアーティストの協議をさらに市街地へと拡充し、官民連携のアーバンデザインで整備された周辺の現代建築群や、再開発が待たれるアーケード街に、人工知能やAR(拡張現実)などテクノロジーを用いた作品、イマーシブな映像インスタレーション、時代を担う若手アーティストの滞在政策なども展開。当館の“次の10周年”に向け、変容する都市におけるアートとミュージアムの新たな可能性を拓いていきます。
アーツ前橋の10周年記念展の出展作家は多彩な顔ぶれがずらり。
【出展作家】
アンドリュー・ビンクリー、石多未知行/デサイドキット/ザ・フォックス、ザ・フォルクス/ランペイジズ・プロダクション、井田幸昌、岡田菜美、オラファー・エリアソン、川内理香子、木原共、五木田智央、蔡國強、ザドック・ベン=デイヴィッド、ジェームズ・タレル、スプツニ子!、関口光太郎、武田鉄平、蜷川実花、袴田京太朗、ハシグチリンタロウ、ビル・ヴィオラ、マッド・ドッグ・ジョーンズ、マームとジプシー、松山智一、村田峰紀、横山奈美、403architecture [dajiba]、山口歴、レフィーク・アナドール、WOW
美術館内だけでなく、周辺商店街のあちこちに作品が点在。回遊しながらアート鑑賞ができるようになっています。
鑑賞方法としては、まずアート前橋でチケットを購入。
すると、2つ折りのパスポートが渡されます。
カードには前橋市街地の地図と作品スポットの名前が書いてあり、各施設に入る前に受付に提示するようになっています。紛失しないようにご注意を。
ちなみに、各スポットには看板が立っています。
特徴的な看板なので目印にピッタリ。
それでは、アーツ前橋から鑑賞スタート!
アーツ前橋
撮影OK作品はSNS掲載もOKと確認しましたので、掲載できるものは掲載しながら書いていきますね。
袴田京太朗
1階から地下1階へ下がろうとしたらあっ!と驚かされました。
もともとアーツ前橋は商業施設を改修した施設。階段の上に大きな梁があるのですが、そのユニークな構造をいかした作品にびっくりしたのです。
ダイナミックな造形にしばし見とれてしまうほど・・・。
ぜひ生で体感してほしいと思います。
スプツニ子! 《トランスフローラ》(2015)
青く光る美しい作品です。
無数の糸で洋服を吊るしているのですが、この糸は遺伝子操作された光るシルクだそうです。
じつは、地元前橋産!
科学で光るシルクができたのもびっくりですが、このように妖艶な作品に仕上がるのも魅力的ですね。
レフィーク・アナドール 《LAの風/太平洋/カリフォルニアの風景》
世界で活躍するメディアアーティスト。
この大型作品は動画です。ベンチがあるので真ん中に座ってじっくり鑑賞。
既存の作品を本展示会のテーマである「ニューホライズン」に合わせて作り直したのだそう。
とにかく没入感がすごい!
(自身がペラペラに薄くなってそのまま風の勢いに乗って)画面の中に吸い込まれていくような感覚になりました。
ディープブルー、グリーン、マンダリンオレンジ・・・
鮮やかなカラーの波が画面いっぱいに躍動するのでずっとずーっと眺めていられます。
時間泥棒・・・。
ビル・ヴィオラ 左から《土の殉教者》《空気の殉教者》《火の殉教者》《水の殉教者》
メディアアートを代表するアーティスト。
四大元素を各元素ごとに誕生と生、そして死をイメージしたような映像作品。
タロットカード大アルカナ12番ハンガーマンのカードは木の枝から男性が逆さに吊るされている絵が描かれていますが、水の殉教者はまさに逆さ吊りでさらに水をバシャバシャと洪水のように浴びせられています。
しかし、やはりハンガーマンと同じく苦痛に満ちた表情になっているとは思えません。
逆さ吊りで!
水を浴びているのに!
それはきっと神さまがそばにいることを信じているからなのだろうなと感じました。
先へ進むための試練だということを殉教者自身が信じているからこそ、受けとめられるのでしょう。
この映像作品を見ながらそんなことを考えました。
さて。
アーツ前橋館内を鑑賞し終えたら次なる鑑賞場所へ向けて出発です。
次回に続きます♪
New Horizon:Vision of the Future
ニューホライズン 歴史から未来へ
2024年2月12日(月・祝)まで
群馬県前橋市千代田町5-1-16(アーツ前橋)
開館時間 : 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日 : 水曜
※年末年始のほか、整備休館など臨時に休館及び開館することがあります
最新情報はホームページをご確認ください。
公式HP:https://www.artsmaebashi.jp