ルーブル美術館、エルミタージュ美術館とともに、世界三大美術館として知られるメトロポリタン美術館(アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン)。1870年に開館された世界最大級規模の美術館です。
そのメトロポリタン美術館の展覧会「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」が5月30日(月)まで東京六本木の国立新美術館で開催されています。
今回の展覧会ではフェルメールやモネ、ルノワール、ゴッホ、ラファエロ、カラバッジョなど15世紀の初期ルネサンス絵画から19世紀のポスト印象派まで、西洋絵画500年の歴史を代表する名画65点(うち46点は日本初公開)を公開。
どの絵画も気になりますが、やはり注目作であるジョルジュ・ド・ラ・トゥール「女占い師」はその表題だけでも直にこの目でおさめておきたいと思い、さっそく出かけてきました。
ガラス張りの外観がユニーク
国立新美術館は「森の中の美術館」をコンセプトに黒川紀章氏が設計された建物。
独特な曲線や形が特徴のガラス面は一度見たら忘れられません。
天井が高く、とっても開放的。ガラス張りなので光がたくさん差し込んできます。
展覧会の構成は3章構成
1.信仰とルネサンス
2.絶対主義と啓蒙主義の時代
3.革命と人々のための芸術
ルネサンス期の絵画が好きなので、冒頭のフラ・アンジェリコ(本名グイド・ディ・ピエトロ)の描いた《キリストの磔刑》1420-23頃がたまりません。間近で見てもらえるとわかるのですが、キリストを囲んでいる人々が楕円に広がっていて遠近法を取り入れようとしている表現を感じます。
そして今回の展覧会の顔でもあるジョルジュ・ド・ラ・トゥール《女占い師》1630年代は、とても考えさせられる絵です。富裕層のお坊ちゃんのような青年にコインを渡そうとしている女占い師。その周りを囲んでいるのが女性3人なのですが、視線を下にずらしていくとこの女性たちは青年の装飾品を狙っていくのがわかります。まさに今犯行現場を目にしているのです。ヒヤヒヤドキドキするスリリングな作品だったのですね。きっと女占い師もグルなのでしょう。
すべての作品がすばらしいのですが、とりわけ深山はフラ・フィリッポ・リッピ《玉座の聖母子と二人の天使》、カルロ・クリヴェッリ《聖母子》、フランチェスコ・グアルティ《サン・マルコ湾から望むヴェネツィア》、オノレ・ドーミエ《三等客車》などがググッときた作品になりました。
特設ショップでおみやげ探し
展示をたっぷり楽しんだあとは特設ショップグッズでおみやげ選びをしましょう。定番のポストカードはもちろん、お菓子やお茶、トートバッグ、ステーショナリー、ミニタオル・・・。とにかくラインアップ豊富。
購入品はこちら〜。
まずは公式図録です。自宅で何度も見返しては余韻に浸っています。
それからクリアバッグとマグネット。
もうこれだけでセンス良さげに見えます。
「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」は5月30日(月)まで東京六本木の国立新美術館で開催されています。こんなに名作がそろうことはもうないかも? 貴重な機会をお見逃しなく〜♪
メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年
会期:2022年2月9日〜5月30日
会場:国立新美術館 企画展示室2E
住所:東京都港区六本木7-22-2
開館時間:10:00〜18:00 金・土曜10:00〜〜20:00
※入場は閉館の30分前まで
休館日:火曜(ただし5月3日は開館)
料金:一般 1500円 / 大学生 1200円 / 高校生 600円 / 中学生以下無料
URL:https://met.exhn.jp