前回からの続きのお話です。
千葉県鴨川市小湊にある誕生寺に訪れました。
誕生寺の祖師堂にお参りします。
祖師堂
日蓮宗では日蓮聖人のことをお祖師様と尊称しており、その祖師をお祀りするお堂を祖師堂といいます。
堂内がなんと
特別公開中!
さらに撮影OKとお聞きして拝観料500円を納めて上がらせていただくことに。
受付はお堂に入って右側にあります。
靴はビニル袋に入れて持ち歩きます。
お経本がありましたのでこちらでお経を読ませていただきました。
平和と安寧と先祖供養の思いを込めて。
他に参観のかたもいらっしゃらない静かな時間に読むことができましたのも大変な幸運であったと思いますし、すべてご先祖様のお導きだと思います。
合唱礼拝。
お経を読み終えてから頭上を見上げると天女の天井絵です!
優雅ですね〜
相馬大作筆天女の天井絵
相馬大作は本名を下斗米秀之進といい、南部藩士下斗米総兵衛の子として寛政10年(1798)に生まれました。南部藩の忠臣でしたが津軽藩との間に起こった檜山騒動の首謀者となって国を追われてしまいました。各地を転々としていたとき、小湊に訪れ、誕生寺に旅絵師竹雅と号して百余日ばかり隠棲していました。その時に幅広の板に色彩鮮やかな天女の舞を描いたのでした。当時、祖師堂は再建の準備中でしたが天女の絵は再建後に外陣右側の天井、すなわちこの場所に掲げられました。
天井絵の下を歩いて堂内を巡っていきます。
すべてを記したいのですが貴重なお堂の拝観ですからぜひ現地でご覧になってくださいね。
たっぷり満喫して小一時間程度は過ごしていたかもしれません。
ゆっくり鑑賞していたのでそれくらいはかかりました。
写経体験も随時実施されているので、写経やご祈祷などもされるかたなら3時間はいられるかも。
ただ、休日に訪れたところ境内などで軽食などが販売している場所は見かけることができませんでした。
軽食などは持っておいたほうが安心かもしれませんね。
近隣にお住まいのかたはぜひ一度は訪れてみてほしいです。
普段のスピードとは違う、ゆったりとした時間の流れの中で気持ちが鎮められていくような場所です。
遠いとはいえ日帰りでも行ける場所ですので、穏やかな波の音を聞きながら夕焼けを見てから帰ることができますよ。
自分と向き合う時間を過ごしたいときにもオススメのお寺です。