キツネさんは神使

開運
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8万社にものぼるといわれる日本の神社の中で、いちばん多いのが八幡様をお祀りする神社です。ではその次は?

それがキツネさんを神使(かみのつかい)とするお稲荷さんです。

一般的に「お稲荷さん」といえばキツネさんをイメージされますが、実際にはキツネさんは稲荷大神の使いです。中世ごろに人間が持っているさまざまな欲望を直接神様に祈願するのは畏れ多いとして選ばれた特別な動物を通してお願いすることが行われたことによるもの。稲荷神社ではそれがキツネさんだったのですね。

キツネさんが神使として選ばれたのは稲荷大神が五穀豊穣を司る農業神であることと深く結びついています。

民俗学者の柳田國男さんによると、日本には古くから「山の神・田の神」があるといわれています。
山の神は祖霊信仰の中核をなす存在として語られ、死後の霊が山に登り、山の神となり、それが、盆や正月、あるいは地域の人々の要求に応じて山と里とを往来するものと考えられてきました。
これは春になると山の神が山から里へ降り、田の神となって稲の生育を守護し、収穫を終えた秋に山に帰って山神となるという信仰です。

キツネも同じ時期に人里に姿を見せることから、キツネさんが神使とされるようになりました。そのころの日本は稲作文化が定着していましたから、ますますキツネさんとの結びつきが深まっていきました。

それまでに知られていたのは三峯神社(埼玉県・秩父)などのオオカミ信仰です。

いろんな願いを叶えてくれるお稲荷さん

稲荷大神は「お稲荷さん」と古くから親しまれている日本人にもっとも身近な神様。古くは朝廷が雨乞いや止雨とともに五穀豊穣を願われたり、国の安穏を願われていました。現在は商売繁盛・産業隆興・家内安全・交通安全・芸能上達の守護神として、多くの人々の信仰をあつめています。

稲荷信仰の原点は稲荷山。稲荷大神はご神名を宇迦之御魂神(うかのみたま)と称し、五穀をはじめ一切の食物を司る神様、生命の根源を司る「いのち」の根の神様です。

宇迦之御魂神は須佐之男命(すさのおのみこと)と神大市比売神(かむおおいちひめのかみ)との間に生まれた神様で、別名倉稲魂神とも書きます。父の須佐之男命は天照大神の弟神として有名。母神の神大市比売神はご神名に「市」をもたれるように流通の神様ですし、兄神には大年神がいらっしゃいます。私たちがお正月に「年神様をお迎えする」というときの年神様に当たります。

以上のことからみても、宇迦之御魂神は食物を司る神様であり、一族に流通や稲に関わる神様を持つ、私たちの生活にとって根源的な役割を司る神様なのです。

近世になると、農家ばかりではなく商人や町人、はたまた大名にいたるまで稲荷信仰が広がっていきました。そして御分霊をいただいて屋敷がみや家庭神、地域神としてお祀りする人々が増えていきました。

お稲荷さんは商売をしている・いないにかかわらず多くの願いごとが叶うとされる神様です。あなたの身近にあるお稲荷さん。お願いごとをしに足を運んでみてくださいね。

叶ったならばお礼をお伝えすることをお忘れなく♪

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