恵比寿に行ったときはアトレに寄ってパリ発のブーランジェリー「ル・グルニエ・ア・パン」でパンを買って帰ります。
パンがずら〜りと並んでいてどの時間に訪れてもパンを買うお客さんでにぎわっている気がします。

この日はずっと前から気になっていたカプレをチョイス!
最後の1個だったのでとってもラッキー。
お昼時で最後の1個とは?と思いましたが、補充するのに時間がかかるからそういう言い方になったのかもしれません。


カプリ、おいしい!
バゲットはパリッとした皮ともちっとしたパンの食感がたまりません。
そこに生ハム、トマト、モッツァレラチーズ、バジルがサンドされています。
あっさりしながらもコクがあってペロリと食べ進めてしまうおそろしさ。
毎度サンドを頼むときはハーフにしていますが、カプリは1本いけちゃいそうな軽さがあります。

テイクアウト
夏限定のパンションフルーツのカヌレはテイクアウトしました!


もっちりとしたカヌレに爽やかなパッションフルーツの組み合わせ。
夏らしい一品です♪
さて。
カプリをいただいた日、じつは相席しちゃったんです。
そこでお話したご夫婦はドイツに長らく住んでいて、これから日本で暮らそうかと話しているところでした。
私、ほんのちょっと、わずか1カ月でしたがドイツに滞在したことがあるので、懐かしくなって話も弾みました。
ご主人様から「ドイツで何を感じたか」と聞かれました。
思いがけない質問ですよね。
楽しかったとひと言ですますこともできるでしょう。
ですが、この日の私は少しだけ心をオープンにすることに。
楽しかったけれど苦しいこともあった。
そして、街中の教会に私は救われたのだと。
私が滞在していたcityの中に小さな教会がありました。
教会の外はお店がわんさかで賑わいの中心。
ですが、一旦、扉の中に入れば、そこは静謐な空間が広がっている場所なのです。
私は、神様に誓うことがないのに入っていいか迷いましたが、なんだかフラフラと足が向いてしまったので勇気を出して中に入ってみることに。
静かにポツンポツンと離れて座っている人たちを見て、私も近くのベンチに腰掛けました。
どれくらい時間が経ったのかわかりませんが、瞑想のような時間を過ごしたと思います。
そして、なれないドイツ生活を受け入れる気持ちになったのです。
この場所にいていいのだという確信が生まれたような感じでした。
それからは、時間があれば教会に足を向けるようになりました。
5分でも10分でも。
短い時間であってもその場所にいたかったのです。
なんだか守られているような気がしたし、異邦人である私もいてもいいのだという気にさせてくれるような感じでした。
そのような体験は今までにないものです。
だからこそ胸に深く刻まれました。
この当時の思い出をかいつまんでご夫婦に話しました。
時を経てこのような思い出話ができるということも体験あってこそ。
どんな年齢になったとしてもチャレンジはしていきたいと思ったのでした。
