神様とのつながり
ひと昔前は家の中に神棚やお仏壇があって毎日お祈りすることが日常に息づいていて、毎日の習慣として神様仏様にお祈りや出来事の報告、日々の誓いを立てるなどをして心を整えていました。
炊きたてのご飯をお供えしたり、おみやげをいただいたらまっ先にお供えして手を合わせるといった光景があちこちでみられたものです。
しかしながら、現代では核家族化などライフスタイルが変化し、そうしたお祈り習慣を持つことがなかなか難しい世の中になってきています。
氏神(うじがみ)さまとは
家に神棚や仏壇がなくても日本には神社が多数あります。
遠くの神社には行けなくてもすぐに行ける距離の神社やお寺へのお参りの習慣を持ってみませんか?
そこでまず参拝していただきたいのが「氏神神社(うじがみじんじゃ)」。
氏神さまとは私たちが住んでいる地域を守ってくださっている神様のことで、氏神さまをお祀りする神社を「氏神神社」と言います。
私たちを日々見守ってくださっている関わりの深い神様なのです。
(最下段にさらに詳しい説明を掲載していますのでご覧ください)
氏神さまの探しかた
氏神さまは基本的には近所の神社であることが多いですが、確実なのは各都道府県の神社庁に問い合わせること。
こうした問い合わせはよくあるものなのか、すぐに調べていただけるようです。
私の場合はほんの1,2分で通話終了しましたよ♪
引っ越したらまずは新しいエリアの氏神さまを確認してみてください。
氏神さまに「〇〇に引っ越してきました▲▲です。これからよろしくお願いします」と一言ごあいさつをして気持ちよく新生活をスタートしましょう!
氏神さまについて
全国の神社については、皇祖(こうそ)天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする伊勢の神宮を別格の御存在として、このほかを氏神神社と崇敬神社の二つに大きく分けることができます。
氏神神社とは、自らが居住する地域の氏神様をお祀りする神社であり、この神社の鎮座する周辺の一定地域に居住する方を氏子うじこと称します。
元来は、文字通り氏姓を同じくする氏族の間で、自らの祖神(親神)や、氏族に縁の深い神様を氏神と称して祀ったことに由来し、この血縁的集団を氏子と呼んでいました。現在のような地縁的な関係を指しては、産土神うぶすながみと産子うぶこという呼称がありますが、地縁的関係についても、次第に氏神・氏子という呼び方が、混同して用いられるようになりました。
これに対して崇敬神社とは、こうした地縁や血縁的な関係以外で、個人の特別な信仰等により崇敬される神社をいい、こうした神社を信仰する方を崇敬者と呼びます。神社によっては、由緒や地勢的な問題などにより氏子を持たない場合もあり、このため、こうした神社では、神社の維持や教化活動のため、崇敬会などといった組織が設けられています。
氏神神社と崇敬神社の違いとは、以上のようなことであり、一人の方が両者を共に信仰(崇敬)しても差し支えないわけです。
参考:神社本庁
それぞれの地域に密着した、大切な守り神である氏神さま。ここでは古代から現代までの氏神さまの歴史をご説明いたします。
参考:東京都神社庁
古い時代、氏神さまとは血縁関係にある氏族が共通におまつりする神さまのことで、その氏族の祖先神であったり、氏族にかかわりの深い神さまであったりしました。
祖先神としては、中臣氏(なかとみし)が天児屋命(あめのこやねのみこと)を、忌部氏(いんべし)が天布刀玉命(あめのふとたまのみこと)をおまつりしています。祖先神以外では、物部氏(もののべし)が神剣に象徴される布都御魂(ふつのみたま)を、さらに奈良時代になると、藤原氏が鹿島や香取、春日の神さまなどを、氏神さまとして信仰するようになりました。
時代が下ると、その地域の土地をお守りする産土神(うぶすながみ)や鎮守(ちんじゅ)さまとのはっきりした区別がなくなり、これらの神さまを合わせて氏神さまとしておまつりすることが多くなっています。
氏神さまに対し、その氏神さまを信仰している人々を氏子(うじこ)といいます。氏子は人生儀礼などの際に氏神さまをお参りし、健やかで幸せに暮らせるよう祈願します。
古い時代の氏子とは、血縁関係にある一族のことを指していましたが、その氏族の土地に暮らし、氏族と一体となって暮らしを営んでいる人々も含めて氏子と称するようになりました。現在ではさらに広義にとらえ、その氏神さまの周辺の地域に居住している人々や、お祭りなどの儀礼に参加する人たち全体を氏子と呼んでいます。