山の上にある三峯神社。
険しい山道を越えて毎年手を合わせに上がらせていただく大事な神社です。
三峯神社の由緒は古く、当山大縁起によると日本武尊(やまとたけるのみこと)が伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)をお祀りしたのが始まりと伝わります。
景行天皇の命により東国平定に遣わされた尊は、甲斐国(山梨)から上野国(群馬)を経て、碓氷峠に向われる途中三峯山に登り、山川が清く美しい様子をご覧になり、国をお生みになられた二神をおしのびになって仮宮を建てお祀りし、この国が永遠に平和であることを祈られました。この時、尊を道案内したのが狼(山犬)であったとされ、神様の使いとして一緒にお祀りされています。
その後、景行天皇は日本武尊が平定した東国を巡幸された折に三峯山に登られ、三山高く美しく連らなることから「三峯の宮」の称号をたまわりました。
降って文武天皇の時、修験の祖役小角(おづぬ)が伊豆から三峯山に往来して修行したと伝えられています。この頃から当山に修験道が始まったものと思われます。
淳和天皇の時には、勅命により弘法大師が十一面観音の像を刻み、社殿の脇に本堂を建て本地堂としました。
こうして徐々に佛教色を増し、神前奉仕も僧侶によることが明治維新まで続きました。
鎌倉期から畠山重忠などの東国武士を中心に篤い信仰をうけていましたが、正平7年(1352)足利氏を討つ兵を挙げた新田義興・義宗等が、戦い敗れ当山に身を潜めたことから、社領を奪われ、山主も絶えて、衰えた時代が140年も続きました。
文亀二年(1503)、修験者月観道満がこの荒廃を嘆き、27年という長い年月をかけて全国を行脚し、復興資金を募り社殿・堂宇の再建を果たしました。
天文2年(1533、)山主龍榮が京都の聖護院へ参じ、「大権現」の称号をたまわって、坊門第一の霊山となりました。以来、天台修験の関東総本山となり観音院高雲寺と称しました。
三峯神社HPより
弘法大師の空海が観音像を安置したといわれていて、仏教ともご縁のある神社なのです。
訪れるのも大変な場所ではありますが、ぜひ一度でもお上がりいただけたらと思います。
三ツ鳥居
埼玉県秩父市三峰へ。カーブが続く山道を車で走らせていくとだんだんと耳がキーンとなっていきます。標高が高くなっていくにつれて体が変化を感じ取っているのですね。このくらいから他のエリアと違う雰囲気が出てくると思います。
駐車場(事前精算制500円)に到着し、車を停めて境内へ向かいます。
階段を上っていくと三ツ鳥居が見えてきます。
珍しい形をしていますね!
3つの鳥居を組み合わせた形の「三ツ鳥居」(みつとりい)という鳥居をくぐって参道を歩きます。
鳥居の前には神様のお使いである二匹のオオカミがお迎えしてくれています。
凛々しいお姿♡
日本武尊像
参道を歩いていくと左手に随身門が見えてくるのですが、そこを通らずにまずは日本武尊像へ向かいます。
緩やかな階段を上っていくと開けた場所がありさらに上を見上げると巨大な日本武尊像がお目見えです。
すごい迫力!!
同じポーズで思わず撮影したくなります。
日本武尊像とご自身がハイタッチしているかのように撮影するかたもいらっしゃるそうですよ♪
随身門
きた道を引き返し、随身門へと向かいます。
石灯篭の道をゆっくりと下っていきますと目を奪われる朱色の門。
どっしりとしていて立派な門です。過去には仁王門とし、仁王像がいらっしゃったのですが、神仏分離令により仁王像が撤去され随身門となりました。
美しい門です。
もちろん、随身門の前にもオオカミがいらっしゃいます。
三峯神社ではたくさんのオオカミ像がありますので、推しのオオカミさまを見つけるのも楽しいかも??
拝殿
随身門をくぐってさらに奥へと歩を進めます。
ひときわ目をひく巨木を発見!
参道を歩いているだけで心身の緊張がゆるんでいく不思議・・・。
階段を上がると拝殿です。
もちろんこちらにもオオカミさまがいらっしゃいます。
拝殿前のオオカミさまは筋肉質かな? 引き締まったお体です。
ゴージャスな手水舎!
残念ながら感染症対策で封鎖されていますが、鑑賞するだけでも楽しい場所です。
佇まいがすてき。
さあ、拝殿で手を合わせましょう。
彩色豊か!
とってもきらびやかです。絵心があればひとつひとつ模写したいくらい。
参拝しましたら、そのまま少し左にずれると龍が見れますのでお忘れなく♪
2012年(辰年)に突然現れたそうで、縁起が良いと評判です。
拝殿の前に御神木が聳え立っています。
気をいただけたらと思い、毎度おそばで深呼吸をさせていただいています。
今回はここまで。
もう少しお付き合いくださいね✩°。⋆⸜(ू。•ω•。)
三峯神社
埼玉県秩父市三峰298-1
https://www.mitsuminejinja.or.jp